ズートピア

肉食動物も草食動物も共存する町ズートピアで、初のウサギの警察官になったジュディスが、挫折と再生を経験する話です。可愛いだけの話ではなく、子ども向けのアニメーション映画と、馬鹿にしてはいけない映画だと思いました。伏線も意外と複雑だし、どんでん返しも何度かあったりして、サスペンス映画的要素もあります。

また、諦めなければ夢は叶うけど、叶っても冷たい現実が待っていることもある、というのをはじめ、いくつかあるテーマも意外とシリアスです。
ウサギの女の子という見た目だけで判断され、悔しい思いをしたジュディスが、結果的に自分も見た目で判断していたことに気づいて絶望するシーンや、最初はただのムカつくやつだったキツネの詐欺師のニックが、過去の経験のせいでそうなったのだとジュディスが知るシーンには、胸が締め付けられました。
ジュディスがニックに警察官になるよう勧めるシーンや、二人の仲直りのシーンに至っては、ちょっと泣きそうなくらいでした。

逆に言えば、この映画は子どもが観て本当の面白さが分かるか、疑問な気がします。
でも一方で、子どもはジュディスの行動にハラハラしたり、活躍にワクワクしたりしたりしているだけでも良いのかもしれません。
その上で、大人になってから改めてこの映画を観て、子どもの時には気づかなかった話の複雑さとか、テーマの重さに気づけば良いのでしょう。

なお私は吹き替え版で観たのですが、上戸彩が予想以上に上手に声優の仕事をこなしていることに感心しました。