小早川伸木の恋のおもしろさ

元々は柴門ふみさんの漫画を原作とし、その人気具合から後にドラマ化されたものになります。「原作の実写ドラマ化は失敗することが多い」と良く言われますが、このストーリーはそんなことは感じさせず、唐沢寿明さんをはじめ、片瀬那奈さん、北村一葉さん、藤木直人さん、そして紺野まひるさんなどそれぞれがピッタリと登場人物にマッチしていて完成度が高い作品だと思います。それぞれベテラン俳優さんたちの表情、声、身振り手振りなどどれをとっても物語そのものに引き込まれてしまうような演技力も魅力の一つです。

大学病院に勤務する優秀な外科医である小早川伸木は、技術もあり人望もあるという理想的な医師であり、妻と娘を愛する家庭的な人です。そんな小早川伸木を通して、社会人として働く男が悩み、抱える問題のリアルな描写と夫婦関係の危機を描いた恋愛のストーリーです。「非現実的」ということではなく、家庭を持つ男、父親と母親、仕事、親子など「日常的なこと」を描くストーリーであることから私自身も時間をすっかり忘れ見入ってしまいました。 そして気づけば全話一気に見てました。

嫉妬と執着という愛情と表裏一体の感情が大きく露出し、終始ドロドロした展開が続きますがそれもまた面白い要素の1つだと思います。そしていわゆる「いいところ」で終わるので続きが気になって気になって仕方がなかったです。今世間を賑わせている「不倫」を背景にしているところもありますが、この作品を見て思ったのは「幸せにしてもらいたい、愛されたいと強く思えば思うほどその分不倫に陥りやすい」ということです。自分自身にも言えることなので過ちを犯さないように、とこの作品のメッセージをしっかりと感じました。特に20代後半から30代の女性におススメの作品です。